正宗(まさむね)(生没年不詳)は鎌倉時代末期から南北朝時代初期に相模国鎌倉で活躍した刀工です。五郎入道正宗、岡崎正宗、岡崎五郎入道などとも称されています。日本刀剣至上もっとも著名な刀工のひとりで、その有名ぶりはおもちゃの刀に「名刀正宗」と刻印されるほどだそうだとか。おもちゃにまで刻まれるなんて本当に有名なんですね。「正宗」の名前は日本刀の代名詞ともなっているそうで、作風は後世の刀工たちに多大な影響を与えたそうです。政宗は「五箇伝」のひとつ、「相州伝」の代表的刀工です。
そんな政宗が作刀したものですが、無銘のものが多いそうです。在銘確実なものが少ないことから、明治時代には正宗の実在じたいを疑問とし、「政宗は存在せず、もしくは存在したとしても凡工にすぎなかった」という政宗抹殺論が唱えられたこともあったそうです。
そんな政宗ですが、現存作品のうち国宝が9口(刀4口、短刀5口)もあります。どれだけ政宗の作刀したものに計り知れない価値がつけられているかが一目瞭然のようですね。国宝だけでなく重要文化財もいくつもあります。とある財閥の創業者が「金子に糸目をつけないので政宗を手に入れるよう」なことを号令しています。2003年に『刀 金象嵌銘正宗本阿(花押)本多中務所持(名物中務正宗)』(国宝 徳川将軍家伝来品)を文化庁が買い上げたことがありますが、その価格は官報公示によれば166,250,000円であったと言われています。
伝説や逸話、そして多くの刀を後世に残している五郎入道正宗。彼の魅力は何も残された刀剣だけではないとひしひしと感じるのではないでしょうか。それだけ政宗の魅力にとらわれた人が多かったのかも知れませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です