平安時代、平氏と共に天皇家を警護する役割を担っていた源氏。
清和源氏の出世頭として名高い源頼政は、鶴退治のエピソードでも有名です。

ある時、頼政に思いもよらぬ勅命が下ります。
まだ幼い近衛天皇が束三条の森に現れる「鶴」に怯えているので、これを退治するようにというのです。
天皇家を守るのが役目とはいえ、謀反鎮圧ではなく妖怪退治は不本意だ、ったに違いありません。
しかし頼政は、中国から伝わった「水破」という名矢を用いて鶴を射止め、この功によって名刀・獅子王を賜ったのです。

左大臣・藤原頼長によって獅子王が手渡される場面では、頼長が「ほととぎす名をも雲井にあぐるかな」と上の句を詠みかけると、頼政も「弓張りの月の射るにまかせて」と淀みなく下の句を詠んだと伝えられています。
歌人としての実力も備えており、多くの歌会で活躍しました。
このように頼政は才にあふれでおり、機を見るに敏でもあったのでしょう。

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