鉄というのは、金属元素(金属の性質を持っている元素のグループ)の一種であり、地球上ではアルミニウムの次に多く存在する金属であることでも知られています。
元素番号26、元素記号Fe。
よく知られている金属ということもあってか、“鉄壁(=かたく握りしめているこぶしのこと)”、“鉄則(=変えることが不可能な厳しい決まりごと)”、“鉄の意思(=他者の影響を受けないほどかたい意志、もしくは、負けたくない思う強い意思などのこと)”などのように、かたいものや強いものの例えとしても広く使われています。

さて、一般的に“鉄”と呼ばれている金属は、実は“純粋な鉄のみの金属”というのはほぼ存在せず、“その中に不純物を含んでいる状態の金属”であるのが普通となっています。

混ざりものが無い状態の純粋な鉄は、本来はツヤがある白色をしています。
ですが“イオン化傾向(水溶液などの中における元素が、どれだけイオンになりやすいかを表しているもの)”が高いことから、湿度がある空気中では錆びやすくなってしまうのです。
そのため純粋な鉄を普通に保存したり、そのまま製品に加工したりすると、本来の白色を保つことは難しく、錆びなどで赤茶色や黒色などに変色してしまうことでしょう。

そして鉄の性質は、その中にどのような不純物をどれぐらい含んでいるかなどということによっても変わってきます。
例えば炭素の含有量が多い“銑鉄(せんてつ、中に含まれる炭素分が一定の割合よりも多い鉄)”の場合、かたさはありますがもろく崩れやすくなってしまいます。
逆に炭素の含有量が多い“鋼(はがね、中に含まれる炭素分が一定の割合よりも少ない鉄)”の場合、やわらかく伸びやすいなどの性質をもっています。

なお現代では、一般的に“鉄”と言った際には“鋼”のことをさしている、ということも多いようです。
これは場合によるため、一概にそうだとは断言できませんが。